読書の早春 
Thursday, February 5, 2009, 18:58 - 一般
1ヶ月以上、更新をさぼっていたので、お薦めの本が溜まってしまいました。
今回、まとめてご紹介します。

まずは、つい先日発売した道尾秀介さんの「鬼の跫音」です。
今までとは、少し作風が違う文芸ホラーの様な作品です。
短編集となっていますが、どの作品も明確な答えを
提示しないようになっていますので、
よく考えて読まないと、最後にあれっと、感じてしまうと思います。
私も何回か読み直しをしました。
短編の中でも必ず最後に、読者を驚かせる様な展開をもってくるのは、
流石の一言です。
雰囲気的には、乙一さんの「GOTH」に似ているような気がしました。
どの作品も水準以上には面白いので、是非お買い求め下さい。




次は、このミス2009でも上位だった牧薩次さんの「完全恋愛」です。
冒頭に完全恋愛について、このように書いてあります。
「他者にその存在さえ知られない罪を完全犯罪と呼ぶ。
では、他者にその存在さえ知られない恋は、完全恋愛と呼ばれるべきか?」
この意味は、最後の最後に分かるようになっています。
去年読んでいたら、「ゴールデンスランバー」とどちらを1位にしようか
悩んでいただろうと思うほどの傑作です。




同じくこのミス上位の多島斗志之さんの「黒百合」も面白かったです。
相当注意して読まないと、最後に何があったのか分かりませんので、
読まれる方は、ご注意を。
多島さんの作品では、「症例A」もお薦めです。




他には、誉田哲也さんの「ストロベリーナイト」と「ジウ」のシリーズ、
久坂部羊さんの「無痛」あたりは非常に面白いのですが、
描写がグロテスクなところもあり、万人にはお勧めしづらいものではあります。


と、久しぶりの更新なので、大量のお薦めになってしまいました(笑。
友人からまめに更新しろと、言われますので週一程度にはできるように頑張ります。



祝 このミス1位「ゴールデンスランバー」 
Thursday, December 4, 2008, 18:34 - 一般
昨日、「このミステリーがすごい!2009年度版」を早売りで見付け購入しました。

やはり、伊坂幸太郎さんの「ゴールデンスランバー」が1位です。
これで多くの書店で平積みに戻され、多くの方に読まれる事になると思いますので、
嬉しい限りです。
私も2週間ほど前に再読し、最終章でまたもや号泣でした。

「このミステリーがすごい!2009年度版」

1位 「ゴールデンスランバー」 伊坂幸太郎
2位 「ジョーカー・ゲーム」 柳広司
3位 「完全恋愛」 牧薩次
4位 「告白」 湊かなえ
5位 「新世界より」 貴志祐介
6位 「カラスの親指」 道尾秀介
7位 「黒百合」 多島斗志之
8位 「山魔の如き嗤うもの」 三津田信三
9位 「ディスコ探偵水曜日」 舞城王太郎
10位 「ラットマン」 道尾秀介

東野圭吾さんの「聖女の救済」も18位でしたので、
私のランキング5位までが、20位以内に入るという予想は当たりました。
道尾秀介さんは、1作を1票と集計すると、1位となるので、
こちらも予想通り、票割れしてしまいました。
多くの人に知ってもらいたい作家だけに残念です。

「ジョーカー・ゲーム」は、先週、帯の伊坂幸太郎さんのコメントを見て購入し、
読みましたが、2位というのも納得できる作品です。
どちらかというと、男性向きではあるような気はしますが。

9位の「ディスコ探偵水曜日」も一応、読んではいます。
上下巻で1000ページを超える大作ですけど、
最初から最後まで、とにかく内容が複雑で、意味不明です。
私の知的水準では全く理解出来ず、修行の様な辛い10時間でした(笑。
上下巻で4000円ほどしたので、引っ込みがつかずに
最後まで頑張りましたが、1000円ぐらいだったら諦めてたと思います(笑。
それでも、これだけ多くの人に支持される作品ですので、
ミステリーファンなら、チャレンジしてみるのも良いのでは無いでしょうか。
しかし、これがミステリーというジャンルに収まるのかすら不明です。



そして、道尾秀介さんの短編が載っている「七つの死者の囁き」も購入。
40ページにも満たない作品なので、警戒しつつ、じっくり読みましたが、
相変わらず、やられました。
泣きそうにもなりました。
「背の眼」、「骸の爪」のシリーズですが、こちらを読んでいなくても
全く問題がありませんので、気楽に読んでもらいたい作品です。



このミステリーがすごい!2009  
Wednesday, November 12, 2008, 11:11 - 一般
「このミステリーがすごい!2009」の発売が近くなってきたという事で、
予想というよりも、私の好みでランク付けをしたいと思います。
最近、このブログに紹介されていた本を買ったというお話を何件か伺いまして、
とても嬉しく感じております。
読書好きとしては、良い作品を他の人にも読んでもらえると、
やはり嬉しいものです。

以下は、あくまでも私が読んだ本の中だけのランキングですが、
ご参考にして頂けると、幸甚に存じます。

1位 「ゴールデンスランバー」 伊坂幸太郎
2位 「ラットマン」 道尾秀介
3位 「カラスの親指」 道尾秀介
4位 「聖女の救済」 東野圭吾
5位 「告白」 湊かなえ
6位 「犯罪小説家」 雫井脩介
7位 「君が望む死に方」 石持浅海
8位 「モダンタイムス」 伊坂幸太郎
9位 「耳をふさいで夜を走る」 石持浅海
10位 「妃は船を沈める」 有栖川有栖

1位の「ゴールデンスランバー」は周りの友達の評価も悪く、
賛否両論だと思いますが、私には文句なく1位だと思える作品です。
最終章にて、連続する伏線の回収は爽快でお見事です。
「○○○○よ○○○○○」など、そこだけ読み返しても泣けます。

2位、3位は道尾秀介さんの作品となりましたが、
どちらとも甲乙つけがたく、実際の選考では票が割れて、
これほど上位にこないかも知れません。
本当に安定して良い作品を書く素晴らしい作家です。

4位の東野圭吾さんは多くの作品が映像化され、
誰もがご存じだと思いますが、
5位「告白」の湊かなえさんはこれが、デビュー作となります。
正直読んでいてあまり気分は良くありませんが(笑、
構成が面白く、ついつい引き込まれてしまう魅力のある作品です。
かなりお勧めなので、是非書店にて確認してみて下さい。

私の好みで順位をつけましたが、5位までの作品は実際のランキングでも
20位以内には入っていると予想します。




「モダンタイムス」 伊坂幸太郎著 
Tuesday, October 21, 2008, 19:06 - 一般
待ちに待った伊坂さんの新作が発売されました。
西船橋近辺の本屋3店で写真の「特別版」が
売っていなく、船橋まで出てやっと買えました。
西船橋は本当に便利な場所で気に入っていますが、
本屋が充実していないのが、残念な所です。

伏線を張りまくって、最後に回収していくといった
伊坂さんらしさは、あまりありませんでしたが、
サービス精神が随所に見えるエンターテイメント小説としては、
楽しめました。

この作品は「魔王」の続編という位置づけなので、
まだお読みでない方は、最近文庫化され、
平積みされている「魔王」と一緒に
「モダンタイムス」をお買い求め下さい。



大阪 神戸 
Friday, October 17, 2008, 17:01 - 一般
先日の3連休に大阪、神戸へと行ってきました。
高校の修学旅行と仕事で少し寄ったぐらいで、
きちんした観光は初めてなので、街を歩いているだけでも、
とても新鮮で楽しかったです。

大阪といえば、食べ歩きと言いますが、
本当に美味しいものが多くかなり満足しました。
しかし、一番並んでいる串カツ屋さんに
30分程並んで入ったのですけど、
その行列だけは、ちょっと理解できませんでした(笑。

大阪は、道頓堀、大阪城、通天閣、神戸は異人館、中華街と
ベタな観光地を一通り回ってきました。

道頓堀


大阪城


通天閣


異人館


中華街




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